パーキー・パットの日々
「パーキー・パットの日々」より。
この世界では、大人たちがパーキー・パット人形を使って
ゲームをしています。
空から落ちてくるラジオなどの補給物資を流用して
パーキー・パットの模型セット作りにいそしんでいるのです。
人形の家を作り、車を作り、テレビを置き、洋服を着せて。
水爆戦争が始まる前の豊かだった暮らしを再現しているのです。
大人たちが競うのは、パーキー・パットの人生すごろくゲーム。
例えば、あるコマに止まると、パーキー・パットが
精神分析医に20ドル払う、といった按配。
アメリカらしいですね。
別の穴では、コニー・コンパニオンと名付けられた人形で
遊んでいるという噂を聞き、ノーマンとフランのシャイン夫妻は
自分たちのパーキー・パット人形を賭けて、勝負を仕掛け
無事コニー・コンパニオン人形をゲット。ところが・・・
パーキー・パットがボーイフレンドのハワードとは
清い関係の、幼いティーンエイジャーであるのに対し
コニー・コンパニオンは職業を持ち、結婚していて
しかも妊娠しているという。
一歩進んだ人形を手に入れたことを告げる夫妻を
その穴の住人たちは受け入れず、石を投げる。
人間が新しい教義を受け入れることは難しい。
石を投げるという抗議から、新約聖書を思い出しました。
なんだか宗教戦争のようではありませんか。
AA X BBは王道だとか、BB X AAはマイナーだとか。
これ、二次創作のカップリングなどにも通ずる考え方ですね。