変種第二号
「変種第二号」より。
いまだ資本主義と共産主義、東西の冷戦が続く世界。
ロボットにロボットを量産させたら暴走して
人間そっくりなロボットを作って、創造者の人間までも
騙すように進化した。
この人間そっくりに作られたロボットがやっかいだ。
いかにも、同情、憐れみをひきそうな姿形。
大柄な傷病兵、やせ細った腕にテディ・ベアを抱いている
十三歳の子供、髪の毛の薄くなった色黒の兵士、
どれも相手を油断させ寝首を搔くための外見を持っている。
ロボットの人工頭脳が入っている頭蓋骨には
型番が入っている。
主人公は、変種第一号、第三号、第四号まで突き止めるが
変種第二号といえば・・・
ついには、ロボット同志でお互いを敵とし
争う皮肉な進化が待っていたという結末である。
創造した人間はおいてきぼり。
aiboも愛らしい姿形をしているが
実は家に入り込み、内部から破壊する
ロボットだったりして・・・
なんてね。